素こ材の旨さが引き立つ鯖缶を発見。2009/03/23 23:43

今日、在職中のお世話になった人が遊びに来てくれた。
食品の原料や材料を卸す会社の所長さんで、その人が係長の頃からのお付き合い。
かれこれ7~8年のお付き合いになる。

さて、その彼の勤めている会社が、八戸の水産会社と組んで、とびっきりの鯖缶を作ったらしく、その鯖缶をわざわざ持って来てくれた。

今、鯖缶なんて100円均一コーナーでゴロゴロ売っているが、この鯖缶は、メチャクチャ鯖に拘った缶詰との事。
実はオレも昨年末までの十数年間、缶詰も扱う食品会社の営業兼業務の管理職をしていたので、その道の話はまんざら素人でもない。

実際現物を見て、一番最初に目を向けるのが、一括表示欄の原材料表示。

「原料に拘っている」と言う言葉に嘘は無いようで、添加物は一切使ってなく、鯖と塩のみ。
まあ、鯖缶を製造にあたり、レトルト釜を使い100℃以上の高温で殺菌する訳だから、添加物を使わないでも作れる事が普通なのだが。。

さて、この缶詰の凄い所は、鯖が水揚げされた日と鯖缶になった日が明記されている事。
缶詰の表示には八戸前沖で2008年10月6日に水揚げされた鯖の中から油ののって丸々と太った鯖だけを吟味して翌日の10月7日に缶詰にパックされたって説明だったし、その様な事も確かに書かれている。

まさにフレッシュパック。

同業だったオレの経験から、これほど明確に表示をするって事は、かなり気合の入った鯖缶だと思う。
今この業界ではトレーサビリティの管理(原材料の履歴管理みたいなもの(どこで何時頃作った物を使っているとか?))が普通となってるが、実際この鯖缶は明確すぎて関係ない。

さて、試食してみると・・・・・

まず脂の多さに驚いた。添加物として脂と記入されてなかったので、鯖がいかに油が乗っているかがわかる。これには驚いた。
味付けは塩のみ。 塩も「伯方の塩」を使っているらしい。

塩加減のバッチリ!、鯖の脂と相まって素朴だがこれ以上無い風味をかもし出してる。
これも秋鯖の上質な脂があるからなんだと思う。

因みに通常の鯖缶は冷凍の鯖を使う事も少なくないらしい。

さてさてこの鯖缶の値段も驚きの1缶500円也。普通の鯖缶のおおよそ5缶分。

個人的にはかなり高い。でも旨い。まあ、このこだわり方であれば妥当な価格設定だと思う。

ただ、オレ的にはもっとパッケージに拘った方が良かった感じがする。
オレなら「トロ鯖の缶詰」なんて名前にしたかも。

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もしかしたら分けてもらえるかも。。

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